絶対に知っておきたい!「高品質」な外壁塗装工事にする3つの条件
外壁塗装のチラシを見ると、よく
- 高品質な塗装工事を約束します!
- 品質に自信があります!
- 品質は落とさずにこの価格でご提供します!
などと書かれています。
もちろん、あなたの大切なお家も外壁塗装をするなら
「高品質」な工事にしたいですよね?
そもそも、ここで言う「高品質」って何でしょうか?
何を満たせば、「高品質」な工事をやってもらえるのでしょうか?
じつは、この「品質」の意味をはき違えてしまっているケースが少なくありません。
本記事では、高品質な工事を実現するために見るべき3つのポイントを
具体的にわかりやすくまとめました!
- 塗装工事で絶対失敗したくない
- 今回の塗装を長持ちさせたい
- 何を基準に業者を選べばいいかわからなくて不安
- 見積もりを見てもいいのか悪いのかわからない
「高品質」とは何かを理解すると、業者選びに迷うことはなくなります。
どれも塗装工事において欠かすことができない非常に大切な内容になるので、
必ず最後まで読んで下さいね!
Contents
「きれい」「丁寧」=高品質ではない!!
「高品質」と聞いて、あなたが真っ先にイメージしたのは
丁寧に、きれいに仕上げる工事ではないでしょうか?
その認識は間違いです!
もちろん、丁寧できれいな仕上がりは大切ですが、最も大切な部分が抜け落ちています。
それは、「塗料の性能が正しく発揮されること」です。
20年以上持つ超耐久塗料も、正しく施工しなければ20年なんて到底持ちません。
では、どうすれば塗料の性能が発揮される「高品質」な工事になるのでしょうか?
ポイント①「見積もり設計」
【最重要】メーカー仕様を守っているか
最も重要なポイントは
メーカー仕様を守っているかどうかです。
塗料のカタログに書かれる「〇年持つ」という耐久性の数字は
厳密な実験データを基に割り出されています。
そして、その性能を発揮する条件がカタログに書かれています。
特に重要なのが、上図の赤枠の部分です。
数字だらけでなんだか小難しいですね・・・。
簡単に言うと、ここには
「塗料の厚みをこれくらいつけて下さいね!」という基準が書かれています。
(0.12~0.14ならば、1㎡あたり0.12~0.14kgのペースで塗って下さいね!という意味です。)
逆に、その厚みが守られなければ性能は発揮されません。
正しい「厚み」を付けるには、正しい「量」が必要になります。
つまり、「何缶の塗料を使うか」で品質が決まります。
ということは当然、「使う塗料の缶数」が書かれなければならないのです。
これを設計することが見積書の最も大切な役割です。
ところが、こんな重要なことがまったく設計されていない見積書も少なくありません。
見積書は値段が高い安いを決めるだけのものではなく、
塗装工事の「設計書」なんですね。
見積書に「塗料を何缶使うか」の設計や計算がされていますか?
塗料名は書いてあるか
ここでひとつ、気を付けてほしいポイントがあります。
それは、「必要な厚みは塗料によって全然違う」ということです。
ある塗料は、1㎡あたり0.3kgペースで塗ればOK
ある塗料は、1㎡あたり1.0kgペースで塗らなければならない
という風に大きな違いがあります。
同じ家でも塗料が変われば必要な缶数も変わるということです。
(当然、1缶の値段も塗料によって全然違います)
そのため、①塗料名②使う缶数とその根拠が見積書に書かれていなければ
消費者は品質が守られているのかを確認しようもないのです。
- 「使う缶数」の根拠が書かれていますか?
- 使う塗料の「メーカー名・品名」が書かれていますか?
ポイント②「現場管理」
乾燥時間の確保と工程表
続いて、「乾燥時間」の確保です。
先ほどのカタログを見ると、「塗り重ね乾燥時間」というものが書かれています。
塗り重ね乾燥時間とは、
「下塗りをしてから中塗りするまでに空けるべき時間」
「中塗りをしてから上塗りするまでに空けるべき時間」
を指します。
塗料の性能は、これを守らなければ発揮されません。
そのため、各工程ごとの「乾燥時間」を守ってもらえるかということも
しっかり確認するようにしましょう!
すべての工程を写真に残す
ここまでで
- 「塗料のメーカー名・品名」が書かれているか
- 使う塗料の「缶数」とその「根拠」が書かれているか
- 「乾燥時間」を守ってくれるか
という、大切なチェックポイントをご紹介しました。
あとは、
- その量を正しく使い切ったか
- 本当に乾燥時間が守られたか
が確認できれば安心ですね!
あなたも、現場監督も、施工中ずっと見張ることができません。
そのため、いつどんなことが行われたかの記録(写真)を残すことが重要です。
具体的には、
- 現場に準備した塗料缶の「使用前」の写真を残す
- 現場で使った塗料缶の「使用後」の写真を残す
- 各工程ごとに「日付」を添えて写真を残す
これらをやっていくことが重要です。
例)使用前の塗料缶
例)使用後の塗料缶
例)各工程を日付を添えて撮影
各作業工程や塗料缶の写真を細かく残す
「専任」の監督がいるか
次のポイントとして、現場監督は「専任」かどうかという点です。
塗装工事の現場管理は、主に以下3パターンです。
- 専門職の現場監督が管理する
- 営業担当がそのまま現場を管理する
- 監督がいない。職人が作業しながら仕切る。
どれだけ徹底的に準備をしても、現場では様々なことが起こります。
そのとき、非常に大切なのは①第三者の視点と②迅速な対応です。
作業者である職人は、手元の作業に集中しています。
そのため、第三者的な立ち位置からチェック・管理する「監督」が必要となります。
監督が工事を準備します。
そして、施工品質について監督が第三者の目で検査します。
そして、監督は何かが起こったとき「迅速に」対応できる必要があります。
そうでなければ、何かが起きる度に現場が止まってしまうからです。
現場管理は、営業活動をしながらできるような仕事ではなく、「専門職」なのです。
現場管理は「専属」の監督によるものか
ポイント③「確かな施工」
最後に、最も重要な項目です。
それは、「確かな技術」をもって施工がなされるかということ。
いや、プロがやったんだから大丈夫でしょ!
と思った方もいると思います。
ですが、残念ながらそうではありません。
「塗装職人」には、専門の学校も学科もなければ、訓練所もありません。
その上、「無資格」でも施工することが許されています。
職人はみんな、現場で作業しながら覚えていくしかないのです。
でも、最後はすべて「職人」に委ねられています。
どんなにいい食材を使っても、おいしい料理になるかどうかは料理人の技量で決まります。
どんなにいいハサミを使っても、おしゃれになるかどうかは美容師の技量で決まります。
どんなにいい治療法でも、治るかどうかは担当医の技量で決まります。
どんなにいい塗料でも、品質がいいかどうかは塗装工の技量で決まります。
「どんな職人が担当するのか」は徹底的にこだわりましょう!
まとめ
- 塗料のメーカー名・品名は書いてあるか
- 使う塗料の缶数・その算出根拠はあるか
- 各工程や塗料缶の写真を細かく撮るか
- 現場監督は専任か
- 確かな技量の職人か
これらの内容は、公共工事では「守って当たり前」とされることばかりです。
一方で、戸建住宅の工事では「守らなくて当たり前」とされることも少なくありません。
その理由は、なんだかんだ言っても戸建ての場合は「価格」が最も重視される傾向があるためです。
それに加えて、多くの人はどうすれば「高品質」になるのか知らないまま選びます。
そうなると、価格・担当者の印象・会社が近い・会社の実績くらいしか比べることができません。
でも、施工するのは「会社」ではなく、「職人」です。
塗料の性能を決めるのは「印象」ではなく、「正しい設計と管理」です。
まずは、高品質な工事にするために落としてはいけないことを抑えること。
そこを最低条件として、しっかり守っていきましょう。
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