放置は危険!?外壁のひび割れ原因TOP3、具体的な補修方法
- 庭の草むしりをしていたら、外壁にひび割れをみつけた
- ひび割れに気づいていたが、どう対処すればいいかわからない
こんなことはありませんか?
- このまま放置していいの?
- 補修や塗り替えはトラブルが多いと聞くし、どうすればいいかわからない
とお悩みの方は多いですよね。
実はそのひび割れ、放置すると手遅れになるかもしれません。
本記事では、外壁のプロの目線からひび割れの原因と具体的な補修方法を分かりやすく解説しています。
(この記事は2~3分で読めます)
Contents
「ひび割れはなぜできる?原因TOP3」
第1位.外壁の防水性低下
【原因】最もひび割れを引き起こすのは「防水切れ」です。
外壁材の多くは防水性が無いため、塗装により表面を保護しています。そして時間をかけて塗装が劣化すると防水性が低下していきます。
メンテナンスや塗装を怠ると①防水が切れた外壁に水が染み込み、②冬場に凍結することで体積が膨張し、③外壁を爆裂させます。
これがひび割れの発生原理です。
第2位.外壁の乾燥
【原因】モルタルなどの湿式工法による外壁材の場合、「乾燥収縮」によってひび割れが発生します。
外壁に水が染み込むと、外壁は少しだけ膨張します。
逆に、乾燥すると粒子がギュッと集まりながら固まり、外壁は収縮を引き起こします。
これを繰り返すことで、ひび割れが発生します。
夏場、雨が降り、翌日カンカン照りになった学校の校庭をイメージしてみてください。
地面がひび割れているのを見たことありませんか?これが「乾燥収縮によるひび割れ」です。
第3位. 地震などの自然現象
【原因】地震などにより建物が揺れることでひび割れが発生します。
「ひび割れ=地震」と思ってしまう方も多いと思いますが、意外なことに最も多い原因ではありません。
- 窓サッシの角からナナメ上に向かって伸びるひび割れ
- 構造のつなぎ目に一直線に出ているひび割れ
【番外編】施工不良
【原因】施工内容によって、ひび割れが起きやすくなってしまっていることがあります。
①塗料の選定
塗料にはひび割れに強いものとそうでないものがあります。もちろん、ひび割れに弱い塗料を選んだら簡単に割れます。
特に、耐久性の高い塗料ほど「固い」塗料が多くなるので、「次は15年以上持たせたい!」と思っている場合、特に慎重に塗料を選んでいく必要があります。塗料の知識に長けた専門家にしっかりと提案してもらうようにしましょう!
②塗料の不足
塗料には「1㎡にこのくらい塗りなさい」というメーカーの指定があります。
これを守らず、薄く塗ってしまったら、当然いとも簡単に割れますよね。
つまり、提案を設計する担当者の知識量が非常に大切なんです。
「【ひび割れの種類】これは危険?誰でも分かる見分け方」
ヘアークラック
【解説】幅0.3mm未満の髪の毛のように細いひび割れです。
ヘアークラックは、外壁表層のひび割れです。
そのため、構造躯体に水が流れ込むことはありません。
ヘアークラックに水が溜まり、冬に凍結すると突然開きます。
発生段階でメンテナンスするようにしましょう!
構造クラック【危険】
【解説】幅0.3mm以上ひび割れで、構造躯体内部に雨水が入り込む大変危険なひび割れです
構造クラックは、外壁の奥まで貫通するひび割れです。
そのため、ここから水は構造躯体にまで流れ込みます。
構造躯体(木材)は水に弱く、傷んでしまっても表面上まったく気づくことができません。
構造躯体が傷んだら建物はアウトなので、もしも構造クラックが発生している場合は緊急事態です!
すぐに対処するようにしましょう!
「プロが教える!外壁補修方法2選」
シーリング材の擦り込み
ひび割れにシーリング剤を充填して補修することができます。
【手順】
- ひび割れの内部や周囲を高圧洗浄し、乾燥させる。
- 補修箇所の周囲にマスキングテープを貼る
- ひび割れに対してプライマー(下塗り材)を塗布する
- ひび割れ部分にコーキング剤を充填する
- ヘラなどでコーキング剤を平らに整える
- マスキングテープをはがして1~2日乾燥させる
【注意点】
- 丁寧に施工しないと、補修痕がミミズ腫れのように極端に目立つことがあります。
- しっかりと刷り込まないと補修材が剝がれたり、すぐに再発したりします。
- シーリング材の種類を間違えると、塗装が剝がれる場合があります。
補修自体はDIYでもできそうな作業に見えますが、自己判断は危険です。
必ず専門家の助言のもと行うようにしましょう!
DIYでもできる!セメント粉補修
モルタルなどのセメントが定着する壁材であれば、セメント粉を塗りこむことで補修できます。
チョーク式とスプレー式の2種類があり、ひび割れに対して防水剤をしみこませてから使用します。
●チョーク式
ホームセンターにも売っている補修スティックを補修箇所に直接手で塗りこんでいきます。
ピンポイントで簡単に塗布できるため、小さなひび割れのDIY補修におすすめです!
※ひび割れ周囲を、一度水で湿らせてから補修するようにしましょう!
●スプレー式
補修箇所にセメント粉をスプレーで吹き付けるだけで手軽に補修できます。
ただし、スプレー式の場合、噴射したセメントが周囲にかかってしまうため、必ずマスキングテープなどで対策しましょう!
どちらも共通して、0.3mm未満のヘアークラックにしかできません。
0.3mm以上のひび割れは、プロによる専門的な補修が必要になります。
補修方法の判断に迷ったら・・・
外壁の補修をするためには正しい知識と、専門的な技術が必要です。
万が一、間違った補修をしてしまうと、補修材を剝がす作業が必要になったり、塞いではいけない箇所を塞ぐことで悪化させたりと、高額なメンテナンスを招く場合があります。
もしも、不安な場合は自己判断せず、プロの外壁業者に相談するようにしましょう。
まとめ
ひび割れの主な原因は、地震よりも防水性の低下です。
いわば、あなたの大切なお家が悲鳴を上げている状態なんです。
超初期の小さなひび割れであればDIY補修も可能ですが、基本的に補修には専門的な知識・技術が必要となります。
「このくらいなら大丈夫!」と安易に自己判断せず、まずは信頼できる専門業者に調査してもらいましょう!
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