外壁塗装の訪問販売の断り方|しつこい営業を諦めさせる方法!

日中、家で過ごしていたら
「すいません、近くで工事をしている者ですが・・・」
と、外壁塗装の訪問販売が来たことはありませんか?
そんな経験があるのはあなただけではありません。むしろ、ほとんどの人が経験しているのではないかと思います。
これは「点検商法」と呼ばれる悪質商法である可能性が高いです。
点検商法による被害相談件数は毎年、6000件以上にも上ります。
あなたの大切なご家族、あなたのご両親は大丈夫ですか?
- 悪質な点検商法が絶えない業界の事情
- 相手の手の内を知れば安心!悪質な点検商法の手口
- しつこい営業を一撃で断る方法
- もしも契約してしまっても間に合う!契約後にやるべきこと
あなたやあなたの大切な人がこのような被害に遭うことを防ぐために本記事では、
横行している悪質商法の手口や対策を同じ業界のプロの目線から徹底的に解説していきます。
Contents
未だに悪質な営業がたくさんいる理由
たくさんいる=稼げる手段
これだけ社会問題化しているのに、しつこい訪問販売がなくならないのはなぜでしょうか?
答えは、そのやり方で「稼げているから」です。
若干懐かしい響きですが、オレオレ詐欺と同じ原理です。
あれだけニュースやメディアで取り上げられていても、なかなかなくならない。
それは、まだまだ稼げているからです。
知識が少ない高齢者がターゲットとなるため、未だにオレオレ詐欺被害は後を絶ちません。
それと同じで、悪質な訪問販売が儲かっている限り、被害は後を絶ちません。
もちろん、訪問販売=悪ではないんです。
それでも、数多くいる「悪質な」訪問販売業者から身を守るために
あなた自身が正しい知識をつけていきましょう。
厳しいノルマがつきつけられる
もう一つの理由は「厳しいノルマ」です。
訪問業者の営業マンの給与体系の多くは「完全歩合制」です。
これはつまり、
- たくさん契約を上げれば、たくさん稼げる
- 契約を取れなければ、ほとんど給料がもらえない
ということ。
もちろん、その契約はすべて自分の力でもぎ取るしかない厳しい業界です。
生活をしていくためには、何が何でも契約を取るしかないんです。
何もないところから契約を生むためには、1件1件地道にピンポンしていくしかないんです。
そうすると、100件に1件くらいは契約につながります。
1件の契約を取るために、がむしゃらに100件のピンポンをするんです。
このとき、「本当に屋根が割れている家を探そう」なんて考えている余裕なんかないですよね。
これが、悪質な訪問販売がでたらめな指摘をする理由です。
リフォーム業は出入りの激しい業界
3つ目の理由は、営業マンの出入りが激しい業界であることです。
当然、今言ったようなピンポン営業を来る日も来る日も繰り返していたら身も心も持ちません。
だから、訪問販売業者の営業マンはすぐに辞めてしまいます。
すると、また新しい人員が必要になります。
その時、「経験者のみ」に絞ってしまったら人材は集まりません。
そのため、
- 頑張った分だけ稼げます!
- 未経験者大歓迎!
と求人広告に謳い、人員を集めます。
すると、「がむしゃらにやってでも稼ぎたい初心者」が集まります。
知識のない初心者が稼ぎのためにひたすらピンポンするわけですから、
トラブルが少なくなるわけがないんです。
これが、訪問販売によるリフォームトラブルが絶えない原因です。
ただし、繰り返し言いますが、訪問販売=必ず悪徳業者ではありません。
一方で、真面目にやっている優良業者にはたくさんの問い合わせが来るため、訪問販売をしている暇なんかないです。
結果的に、悪質な業者であるほど訪問販売というやり方に頼るしかないのも事実です。
私も毎日毎日お問い合わせを受けて調査をしては書類を作るということを
ずっと繰り返しているので、本当に休む暇もありません。
少し休みたいです・・・・。笑
当てはまったら危険!悪質な訪問販売営業がよく使う手口6選
ここで、悪質な訪問販売営業がよく使う代表的な手口を紹介します。
近くに足場が建っている業者を装う
最も多いのがこれです。
「近くで工事をしてる業者なんですが、足場の上から見えたので・・・」
という入り口から話してきます。
断言します。
お隣さんの足場でもない限りほぼ間違いなく訪問販売業者です。
屋根が浮いています、割れていますと不安を煽ってくる
これも代表トークです。
訪問販売が指摘する3大項目が
- 屋根が浮いています
- 屋根が割れています
- 釘が抜けています
です。(この後に「放っておくと雨漏りします!」がセットになっています。)
これらの言葉が出てきたら訪問販売と思っていいでしょう。
すぐに屋根に上って点検しようとしてくる
訪問販売の場合、とにかく今すぐ屋根に上がろうとすることが多いです。
彼らの目的は「契約」をとることですから、
まずは、あなたが不安になるような証拠写真を撮っておきたいのです。
本来、調査をするには段取りがあるので、
しっかりと調査の日程を決めてから準備をして行くのが普通です。
屋根材によっては、不用意に人が上がってはいけない種類もあるため、簡単に屋根に上らせてはいけません。
迷わず断るようにしましょう。
足場代無料を推してくる
もし、屋根に上ることを許し、見積もりや契約関連の話になると
というトークを多用します。
※近くの工事が終わるまでに決めなければならないという条件から即契約に持ち込みやすいのが理由です。
でも、よく考えて下さい。
営業マンの口先だけで勝手に足場代を無料にされてしまったら、足場屋さんはタダ働きさせられてしまいませんか?
人が働けば当然お金がかかる。
近くだから足場代が無料になるなんて、そんな訳ないんです。
モニター価格を推してくる
契約がもらえるかも!と思ったときの訪問販売の手口として多いのは
「モニター価格でやらせてもらいます!」
です。
確かに、足場には社名の入った垂れ幕がかかるので多少の宣伝効果はあります。
ですが、工事現場は住宅展示場ではないですから、それだけでたくさんの問い合わせは来ません。
ネット検索が進んだ現代。
今あなたがこうして検索しているように、誰もがしっかり調べます。
足場に社名が入っているから問い合わせるのではなく、信頼されている会社だから問い合わせるんです。
昨日今日立ち上がったばかりの会社でもなければモニター価格なんてあり得ません。
しつこい悪質営業の断り方3選
手慣れた営業であるほど、簡単には引き下がりません。
食い下がってくるしつこい営業をどのように撃退すればいいのでしょうか?
それでは、しつこい営業を断る簡単な方法を3つご紹介します。
「結構です」の一点張り
1つ目は「結構です」の1点張りです。
相手はなんとか糸口をつかもうと質問したりしてきます。
このときのポイントは「会話を成立させないこと」です。
営業 :すいません、近くで工事をしてまして・・・
あなた:はい
営業 :足場から見えたんですが、屋根が浮いてますよ。
あなた:ありがとうございます、結構です。
営業 :いえ、そうじゃなくて・・・
あなた:はい。うちは結構です。
営業 :・・・
会話が成立しなければ、あきらめざるを得ません。
「うちは決まった業者がいる」
2つ目は、角が立つような言い方は嫌!という人におすすめな方法です。
「うちは決まった業者がいるので」です。
営業 :足場から見えたんですけど、屋根が浮いてますよ。
あなた:ありがとうございます。
営業 :よかったら見てあげましょうか?
あなた:いえ、うちは1つの業者にすべて任せているので大丈夫です。
これなら角も立たず、つけ入る隙もなさそうですね。
「ありがとうございました」を添えて、シンプルに断る
3つ目は、直球です。
「うちは大丈夫です。ありがとうございました。」とシンプルに断る方法です。
意外に思うかもしれませんが、「ありがとうございました」が挟まるだけで会話も自然に終了しやすくなります。
営業 :足場から見えたんですけど、屋根が浮いてますよ。
あなた:そうなんですね。
営業 :よかったら見てあげましょうか?
あなた:あ、うちは大丈夫です。ありがとうございました。
営業 :このままだと雨漏りしますよ。
あなた:そうなんですね、教えていただいてありがとうございました。
営業 :よかったら今直しますけど・・・
あなた:いえ、うちは大丈夫です。わざわざありがとうございました。
絶対やってはいけない!NG対応とは?
悪質な訪問販売に対して絶対にやってはいけないのは外に出ることです。
営業は、あなたを外に引っ張り出そうとインターホンからはたらきかけています。
そのため、慌てて外に出てしまったら相手の思うツボです。
絶対にやめましょう!
もしも契約してしまったら?
契約から8日以内なら今すぐクーリングオフ!
訪問販売の場合、契約日も含めて8日以内ならクーリングオフが可能です。
【注意】契約日を1日目として、翌日が2日目・・・という数え方です!
クーリングオフのやり方は以下3つです。
- はがき
- FAX
- メール
クーリングオフはどの手法でもOKですが、期限が重要です。
はがきの場合、必ず特定記録郵便や簡易書留など、記録の残る方法で送りましょう。
書き方がわからないという方は、国民生活センターのHPを参考にしてみて下さい。
クーリングオフ期間が過ぎてしまったら・・・
もしもクーリングオフ期間が過ぎてしまっていたら、まずは以下の内容にあてはまるかどうかを確認しましょう。
事実と異なることを言われた
1つ目は、契約前に「事実と異なることを言われた」というケースです。
悪質な訪問販売の場合、割と当てはまることがあります。
もし、当てはまっていたら契約締結後5年以内まで契約解消が可能です。
つまり、実際は屋根が壊れていないのに「壊れている、このままだと雨漏りする」と事実と異なる指摘を受けたという場合などが当てはまります。
この場合、「実際は壊れていなかった」ということを証明する必要があります。
まずは、ドローンなどを使って屋根の全体や接写を行い、問題がないこと証明できるような写真や映像を準備して下さい。
少しでも疑われる場合、工事に入る前に必ず一度信頼できる業者に見てもらうようにしましょう!
当てはまらなくても、早めに専門機関に相談する
訪問販売に関するトラブルは非常に多く発生しています。
特に、クーリングオフ期間が過ぎた後についてはキャンセル料を請求される場合があるので非常に注意が必要です。
そのため、消費者庁にはそれ専用の窓口があります。
まずは一人で悩まず、専門機関に相談してみるのがおすすめです。
まとめ
今回は以上です!内容は参考になりましたか?
残念ながら、塗装を中心としたリフォーム業はまだまだトラブルが絶えない業界です。
塗装には専門学校も、学部も学科もありません。現場に出るまで、必要な知識を吸収する場がないんです。
でも、塗装には専門の正しい知識が必要です。
だからこそ、リフォームで大切なのは
- 正しい知識を持った業者を選ぶ
- 正しい知識をあなたが身に付ける
の2つです。
でもどこで勉強すればいいかわからない・・・
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