外壁塗装の価格が業者ごとに全然違うのはなぜ?知らないと怖い裏話
3社、4社と相見積もりをとってみると
- A社は100万
- B社は140万
- C社は180万
金額が全然ちがう・・・
実際に見積もりしてみると分かりますが、そんなケースがほとんどです。
どうして同じ家の同じ塗装工事なのにこんなにも差が生まれるのでしょうか?
結論、「内容」が違います。
つまり、その「内容」を見分けることができるかどうかが工事の品質を左右するのです。
- A社は安くて良心的な業者なの?
- C社は不当に高い業者なの?
- よく言う「安かろう悪かろう」は避けたい。
本記事では、そんな疑問が完全に解決します!
見積もりの裏側を知ればどんな見積が来ても、惑わされることなく
あなた自身で判断できるようになります。
知らないと怖い大切な内容ですので、最後まで読んで下さいね!
見積の金額を決める3大要素とは?
それでは、具体的に何が塗装工事の金額を左右するのでしょうか?
これは、大きく3つあります。
②職人の値段 ③業者の利益
知っておくのはたったこれだけです!
その他、足場なども入りますが、おおよその相場が20~25万と言われており、業者による差はほとんどありません。
つまり、この①~③の違いが価格の差を生んでいるということです。
それでは、それぞれ具体的に解説していきます。
「塗料」の値段
今回は「塗料」による違いについて解説します。
塗装工事では
②屋根の上塗り材
③外壁の下塗り材
④外壁の上塗り材
⑤付帯部(屋根でも外壁でもない部分)の下塗り材
⑥付帯部(屋根でも外壁でもない部分)の上塗り材
など、たくさんの塗料を必要とします。
そして使う塗料の金額は、
という単純な掛け算で決まります。
1缶の値段
ちなみに、塗料1缶の値段って知っていますか?
例えば、一言に「シリコン塗料」と言ってもけっこう値段は違うものです。
試しにインターネットで検索しても・・・
【一番安い】1缶あたり6800円
このように、約6倍の差があります。
これを外壁に4缶使ったらどうなりますか?
【一番安い】6800円 × 4缶 = 2万7200円
なんと同じ「シリコン塗料」でも、外壁の上塗り塗料だけで17万円以上も差が出ます。
屋根の塗料・下塗り塗料・付帯部用塗料それぞれに、同じように金額の差が生まれます。
最高グレードの塗料になると1缶10万を超える塗料もあります。
そう考えたら、使う塗料次第で金額に大きな差が生じるのは自然なことですよね。
安くしたい場合は、安い塗料を選ぶ。
長く持たせたい場合は、良い塗料を選ぶ。
業者の言いなりではなく、目的に合わせて選ぶ。
それがとても重要です。
さて、見積りには「どこのメーカーの何という塗料」が使われると書いてありますか?
使う「塗料の量」
そして、もう1つの大切な要素が「缶数」。
選んだ塗料を何缶使うのか。
例えば、先ほどの1缶4万の塗料を選んだ場合、
1缶なら4万、2缶なら8万、3缶なら12万、4缶なら16万です。
この差は非常に大きいですよね?
さて、見積りには「何缶」と書いてありますか?
どういう訳かこんなに大切なことが書かれていない場合がとにかく多いです。
少しでも使う缶を少なくできれば業者は得をします。
値引き合戦になっても、使う缶数を減らせばいとも簡単に値引きができます。
だって、見積には「何缶使います」なんて書いていませんから。
ところが、使う塗料が少なければ品質は著しく低下します。
ここが最も怖いところです。
使う塗料の「缶数」と「品質」は切っても切れない関係にあるのです。
職人の値段
次に、職人の値段です。
言い換えれば、職人の給料にあたります。
こちらも、基本的には
という簡単な掛け算で計算されます。
公共工事を参考にすると、令和4年現在は塗装工で1人工=約3万円とされています。
平均的には、塗装工事は2人で行うことが多いですから、1日約6万円の人件費がかかります。
ただし、この「1日の費用」は当然職人によって大きく開きます。
1日1万5千円なのか、1日3万円なのか・・・
また、作業日数もササっと雑に終えてしまうのか、丁寧に仕上げていくのかで全然違います。
1日あたり3万円 × 2人 × 15日 = 90万円
同じ工事なのに、こんなにも開きます。
つまり、「職人の単価」と「かかる日数」によっても驚くほど金額に差があるんです。
もちろん、職人の価値をお金だけで決めることはできませんが、
有能な職人ほど単価は高い傾向があります。
いい食材を準備しても、料理人が変われば料理は別物になります。
いい塗料をいい仕上がりにするかどうかは、最後はすべて職人にかかっています。
これは、塗装工事において最も重要な部分です。
どんな職人がくるのか、必ず確認しましょう。
業者の利益
金額の差を生む要素の最後は「業者の利益」です。
ここが一番不安なブラックボックスかもしれませんね。
リフォーム産業新聞の750社平均データによると、
リフォーム業の粗利(利益)平均は29.4%とされています。
【参考】参考【リフォーム産業新聞:住宅リフォーム売上ランキング2020】
一方で、経営を継続をしていく上で必要な粗利率の下限値は25%、
健全な経営をするには、30~35%程度必要とされています。
この上下で比べても、おおよそ10%程度の差です。
100万円の工事なら10万円、200万円の工事なら20万円の差。
以外とそのくらいの差額です。
つまり、驚くほどの差額を生むのは業者の利益よりも、塗料や職人によるものが大きいのです。
まとめ
塗装工事の相場ってよくわかりませんよね。
よく「業者によって全然ちがう」と言いますが、
本当は「中身が全然ちがう」ということです。
使う材料も、担当する職人も、工期も、すべて品質にダイレクトに影響します。
それらすべてが見積もりに書いてあるわけではありません。
「安くできてよかった!」は、実は気付かないうちに何かを犠牲にしているかもしれません。
業者の見積もりに疑問があった場合、まずは
①使う材料 ②職人のレベル ③想定する工期の3つをしっかりと確認するようにしましょう!
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