3分で解説!屋根カバー工法12の手順
業者から「屋根はカバー工法(重ね葺き)が必要ですね・・・」と言われた。
「屋根を上から重ねる」くらいのことは理解できたけど・・・
- カバー工法ってなんのこと?
- 実際にはどんな手順で工事をするの?
- 専門的な言葉を使われても分からない…
この記事では、カバー工法(重ね葺き)の工事手順を細かく徹底解説していきます。
見積もりの時にあまり説明してもらえないような部分も、写真付きで丁寧に説明してあるので
ぜひ最後まで見てみてくださいね!
Contents
屋根カバー工法の工事手順
屋根カバー工法とは、簡単にいうと、
現状の屋根材の上から新しい屋根をかぶせる(カバーする)工法のことです。
「重ね葺き(かさねぶき)」とも言われます。
それではさっそく工事手順をみていきましょう!
高圧洗浄
高圧洗浄機を使用して屋根に付着しているコケや藻、カビ、汚れを洗い流します。
この後に貼る防水シートの付着力にも影響する重要な工程です!
既存棟板金撤去
棟板金、設置されていれば雪止めも一緒に撤去していきます。
防水シート取付
今の屋根材の上から防水シートを貼り付けていきます。
このとき、雨水の浸入を防ぐために以下のポイントが重要です。
①軒先(低い方)から順に敷いていく
②10cm程度防水シートを重ねて貼っていく
軒先水切取付
軒先に取り付けられる水切りのことです。「軒先唐草」とも言われます。
屋根からの雨水を雨樋に流すことが主な役割です。
これが無いと、雨水が屋根材の裏側に伝い、やがて下地や木が腐ってしまいます。
それがやがて屋根の軒先などに取り付ける部材を「唐草」と呼ぶようになりました。
ケラバ水切り取付
「ケラバ」とは、屋根の中で「雨樋のついていないナナメになっている部分」を指します。
ここにも、軒先水切りと同じように、雨水が屋根の裏側に回らないようにするための
水切りを取り付けます。
谷板金取付
谷板金とは屋根の「谷」部分に設置される水切りのことです。
雨水が集中する谷の部分に取り付け、スムーズに水を流すことで建物を雨漏りから守る役割があります。
スターター取付
屋根材の張り始めの部材です。
※ここでは、「オークリッジスーパー」という屋根材の施工写真を使っています。
屋根材(ここではオークリッジスーパー)施工
下から順番に、釘を打ちながら丁寧に敷き詰めていきます。
雪止め取付
降り積もった雪が屋根から落ちてしまわないように、せき止めることを目的とした金具を取り付けます。
棟部分施工
屋根材をてっぺんで押さえる「棟」と呼ばれる部分です。
シンプルな板金で仕上げる「棟板金」と、
ウロコのような構造で屋根材と同じ素材で仕上げる「同質棟(ヒップ&リッジ)」の
2種類の仕上げが存在します。
写真のような「同質棟」は屋根全体に統一感が出て、
重量感・高級感のある仕上がりになることから、人気の高い工法となっています。
換気口施工
屋根裏の湿気や熱気を排出するために、屋根の棟部に設けた換気(排気)部材を取り付けます。
施工完了
屋根カバー工法を依頼する上でまずは「下地の確認」を!
屋根材をすべて剝がさなければならない「葺き替え」と違い、
今の屋根はそのままに屋根を新しくできる「カバー工法」は近年非常に人気の高い工法になっています。
一方で、全ての屋根がカバー工法できるわけではありません。
瓦など凹凸が激しい屋根材や下地が腐っている場合、カバー工法はできません。
※その場合、下地から作り直す「葺き替え」が必要です。
つまり、カバー工法を選択する場合は「下地の検査」が必須です。
外から見るだけの検査とは異なり、
屋根裏に潜って漏水状況や下地の状態まで細かく見る高度な検査や判断が必要になるため、
しっかりと知識を持った業者に診断を依頼しましょう!
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