【トラブル急増!】外壁塗装の訪問販売よくあるトーク例と具体的対策
突然ですが、あなたはこんなシーンに出くわした経験はありませんか?
ある日、自宅で過ごしていたら突然チャイムが鳴る。
「ピンポン!」
インターホンのモニターを見ると、見知らぬ作業着の人が映っている。
その見知らぬ男の人はぼそぼそと続ける。
「あの~、すいません。近くで工事をしている者ですが・・・」
「足場の上から見えたんで、教えてあげなきゃと思って・・・」
「お宅の屋根、割れてますよ。」
突然、そんなこと言われるとドキっとしますよね。
屋根なんか普段なかなか見えないし、雨漏りしたら怖い・・・。
この場合、絶対にドアを開けてはいけません。
この売り方、「点検商法」という名の付く悪質な手法です。
- 訪問販売で屋根の指摘をされて不安
- 追い払ったけど、その後そのままでいいのか不安
- もしも自分の家に来たらどう対応したいいかわからない
まずは、相手の目的を理解した上で記事を読むと、より深く理解できます。
【目的①】あなたをインターホンの外に引っ張り出す
【目的②】あなたを不安にさせ、契約にこぎつける
では、「点検商法」に騙されないために彼らの手口と具体的対応策について
プロの目線から徹底的に解説していきましょう!
Contents
当てはまったら危険!よくある訪問販売トーク例
よくある「入り口トーク」TOP3
第1位:「近くで工事をしていて、足場から見えたので・・・」
第2位:「親方から教えてあげろ!と言われたので・・・」
第3位:「近くを通ったら見えたので気になったので・・・」
最も多いのが、「近くで工事をしていて、足場から見えた」です。
どうしてパターンが変わらないのか・・・8割方これです。
相手の目的は「あなたを外に引っ張り出すこと」です。
そのために、「あなたのために教えに来てくれた親切な人」になれば出てきてくれる。
そうしてたどり着いた最もリアリティのある設定が、
「近くの足場から見えて、教えてあげなきゃ!と思った」
なんでしょうね。
ところが、見回しても足場なんか近くに無いんだけど・・・
なんていうケースも少なくないんですよね(笑)
そもそも、工期内にしっかりと進めなければならない工事です。
危険な屋根の上で真剣に作業している職人は、
隣近所の、ましてや少し離れた家の屋根が割れていないかジロジロと見ている暇はありません。
もし、そんな職人でも言いに来ることがあるとすれば
「屋根材が思いっきり飛んでしまっている」とか
そのくらいのレベルの時だけでしょうね。
よくある「指摘部位」TOP3
ところが、実際の指摘はそうではありません。
第1位:棟板金の釘が抜けてます!
第2位:棟板金/屋根が浮いてます!
第3位:屋根が割れてます!
繰り返し、相手の目的は①あなたを引っ張り出し②不安に陥れることです。
そのためには、
- 屋根に上れば高い確率で発生している劣化
- 雨漏りにつながりそうな劣化
が最も都合がいいんです。
なぜなら、当てずっぽうで飛び込んだ家でも、高い確率で「怖い劣化写真」を突き付けられるためです。
その最たるものが「釘抜け」といわれる症状です。
屋根のてっぺんの「棟板金」という金属材は
- 熱くなると膨張
- 冷たくなると収縮
を繰り返し、写真のように釘が飛び出す場合があります。
特に、築10年以降は年数が過ぎるごとに発生確率が上がります。
メンテナンスをしていない築20年ほどの建物では、ほぼ確実に発生している症状です。
※これはこれで注意は必要な症状です。
だから、ある程度築年数が過ぎていて、メンテナンスをしていなさそうな建物を見つけたら
釘が抜けていてもいなくても
「釘が抜けています。このままだと雨漏りするので、よかったら見てきますよ」
と指摘するのです。
そうすれば、高い確率でいかにも水が入りそうな、釘が飛び出た写真を撮ってくることができるわけです。
これなら、あなたを不安に陥れることができそうですもんね。
つまり、最初から屋根なんか見てないんです。
彼らは「釘が出てそうな家かどうか」を見ています。
訪問販売の流れ
- 指摘する
- 屋根に上る
- 損傷した部位の写真を見せる
- 契約を迫る
訪問販売は、ほぼすべて上記のような流れを辿ります。
①指摘する
インターホン越しで、劣化の指摘をします。
その後、「このままだと雨漏りしますよ!よかったら見ましょうか?」と迫る
②屋根に上る
あなたの許可を得たら、はしごをかけて屋根に上る。
簡易的な補修を行う(抜けた釘の打ち直し)
【注意】この時、屋根の上で何をしているかは見えません。
③損傷した部位の写真を見せる
戻ってくるとスマートフォンで劣化写真のアップを見せられる。
【注意】あなたの家の写真かどうか、今壊したものでないかどうかの確認が困難です。
④契約を迫る
一般的には、
棟板金交換+貫板(棟板金の下地)の交換:10~30万円が多いようです。
訪問販売よくあるトラブル事例
- 「雨漏りする」と言われ、契約を迫られる
- やらなくていい簡易補修をさせられる
- 違う家の損傷写真(アップ)を見せられる
- 壊れていない部位を壊される
【参考】国民生活センター「点検中に屋根を壊された? 点検商法に注意」
まずは、下のグラフをご覧ください。
【グラフ】PIO-NETに登録された「点検商法」による相談件数の推移
これは、「点検商法」による相談件数の推移を示しています。
ご覧のように、国民生活センターには「点検商法」による相談が毎年5000件以上寄せられています。
相談に上がっている分だけでも、被害は毎月400件を超えます。
あなたも他人事ではありません。
特に、屋根に上って壊されるというケースすらあるため、
絶対に屋根には上らせないようにしましょう!!
さらに、下のグラフをご覧ください。
【グラフ】PIO-NETに登録された「訪問販売によるリフォーム工事」の相談件数の推移
こちらは、訪問販売によるリフォーム工事のトラブル相談件数です。
納得して契約に進んだ場合においても、同じようにトラブルが多いのです。
もちろん、「訪問販売=悪」ではないんです。
でも、本当に注意が必要なんだということを忘れないでください。
訪問販売でも、実は誠実な人っていうことはないの?
残念ながらほぼ、ありません。
誠実な人は、誠実に目の前の工事に集中します。
もし、誠実な人が自分の仕事を抜けてまで指摘するとしたら
「本当に看過できない、屋根が思いっきり飛んでしまっている」
くらいの深刻な劣化がある場合です。
そしてなぜか、全国どこに行っても残念なくらい同じ手口・同じトークを使い倒しています。
どうしてなんでしょうね・・・笑
いずれにしても、インターホンの向こうの人はほぼ確実に「契約」が目的です。
「それでも、指摘が本当かもしれないじゃないか!」
と思う方もいらっしゃると思います。
それならば尚更、後日信用できる人に見てもらいましょう。
訪問販売が来た場合の具体的対策
訪問販売が来たら、重要なことは以下2点です。
- ドアを開けたら負け
- 1ミリも「期待させない」
1つ目は、絶対にドアを開けないこと。
営業においては、ドアから外に出させる技術を「インターホン突破」と言います。
何とかして、インターホンから対面トークまで持って行くことが営業マンのスキルの1つなのです。
裏を返せば、ドアを開けたら負けということです。
ドアさえ開けなければ、騙されることもありませんよね!
2つ目は、1ミリも「期待させない」ことです。
営業マンが最初に目指すのは、「あなたを不安に陥れること」です。
「え、どこが壊れているの!?」
と不安がる顔を見ると一気に攻め込み、屋根に上ろうとします。
大切なのは、不安になっても焦らないこと。
相手のトークはただのテンプレートです。
「知り合いが見てくれるのでうちは結構です」
と一言で終えましょう。
まとめ
最後に、本記事のまとめです。
訪問販売が来たら・・・
- 絶対にドアを開けない
- 絶対に屋根に上らせない
- 「知り合いが見てくれるので結構です」とすぐ断る
ただし、スパッと断ったとしても、
「でも、本当に屋根が傷んでいたらどうしよう・・・」
と不安が残ってしまいますよね。
実際に、弊社での施工を終えたお客様からの相談でダントツに多いのが、
「近くで工事している業者から屋根の指摘を受けた」です。
どんなに「大丈夫」と高を括っていても、この目で見るまでは
やっぱり安心できないんだと感じます。
同じように指摘を受け、少しでも気になるという場合は、
ドローンによる映像診断をおすすめします!
- 屋根に触れないため痛まない
- 業者によって壊される心配が無い
- 映像で残るので一目瞭然でよく分かる
今の現状を知っておくためにも、安心材料にしておくためにも、
ご自身の家の映像を持っておくといいですよ!
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