外壁塗装のしつこい訪問販売の断り方|うざい営業を撃退する方法!
日中、家で過ごしていたら
「すいません、近くで工事をしている者ですが・・・」
と、挨拶を装って外壁塗装の訪問販売が来たことはありませんか?
そんな経験があるのはあなただけではありません。むしろ、ほとんどの人が経験しているのではないかと思います。
これは「点検商法」と呼ばれる悪質商法である可能性が高いです。
最悪の場合、壊れてもいない屋根を壊されるケースすら発生しています。
点検商法による被害相談件数は毎年増え続け、2023年は過去最多となっており、
その数は、神奈川県だけでもなんと年間1600件以上にも上ります。
うざいくらいに繰り返される悪質な訪問販売があなたの家に来たときは、
どう対応すればよいのでしょうか。
- 一体なぜ?しつこい訪問販売が絶えない業界の裏事情
- 相手の手の内を知れば安心!悪質な点検商法の手口
- うざい営業を一撃で断る方法
本記事では、横行しているしつこい悪徳営業のトークや撃退法を、同じ業界のプロの目線から徹底的に解説していきます。
Contents
なぜ、外壁塗装の訪問販売はしつこい営業を繰り返すのか
【しつこい訪問販売が絶えない理由】たくさんいる=稼げる
これだけ社会問題化しているのに、しつこい訪問販売がなくならないのはなぜでしょうか?
答えは、今もそのやり方で「稼げているから」です。
若干懐かしい響きですが、オレオレ詐欺と同じ原理です。
あれだけニュースやメディアで取り上げられていても、なかなかなくならない。
それは、まだまだ稼げているからです。
つまり、悪質な訪問販売が儲かっている限り、被害は後を絶ちません。
もちろん、訪問販売=悪ではないんです。
それでも、数多くいる「悪質な」訪問販売業者から身を守るために
あなた自身が正しい知識をつけていきましょう。
【しつこい訪問販売が絶えない理由】厳しいノルマがつきつけられる
2つ目の理由は「厳しいノルマ」です。
訪問販売の営業マンの給与体系の多くは「完全歩合制」です。
これはつまり、
- たくさん契約を上げれば、たくさん稼げる
- 契約を取れなければ、ほとんど給料がもらえない
ということ。
もちろん、訪問販売の契約はすべて0から自分の力でもぎ取るしかない厳しい世界です。
生活をしていくためには、しつこい営業をしてでも契約を取るしかありません。
そのために、1件1件地道にピンポンしていくしかないんです。
そうすると、100件に1件くらいは契約につながります。
1件の契約を取るために、がむしゃらに100件~200件のピンポンをするんです。
このとき、「本当に屋根が割れている家を探そう」なんて考えている余裕なんかありません。
たとえしつこいと思われても、うざいと思われても、本当は屋根が割れていなくても、
訪問販売の営業は、地道にピンポンを押して契約を取らなければ生活ができないのです。
これが、悪質な訪問販売がでたらめな指摘をする理由です。
当てはまったら危険!悪質な訪問販売営業のトーク5選
ここで、しつこい訪問販売の営業がよく使う代表的なトークを紹介します。
近くで工事をしている業者のフリをする
最も多いトークがこれです。
「近くで工事をしてる業者なんですが、足場の上から見えたので・・・」
「近くで工事をしてる業者なんですが、親方から言われて・・・」
という入り口から話してきます。
中には、近くに工事をしている家すら無いというケースもけっこうあります。
断言します。
お隣さんの足場でもない限りほぼ間違いなく訪問販売業者です。
今目の前にやるべき現場があるにも関わらず、2軒も3軒も離れた家の屋根をじろじろと眺めて、わざわざやってくるようなヒマはないからです。ましてや、目の前の現場をほったらかしにして、近所の屋根に梯子をかけてしまったらクレームになります。
「近くに足場が・・・」と言われた瞬間に、すぐに断りましょう。
「屋根が浮いています、割れています」と不安を煽ってくる
これも代表トークです。
訪問販売が指摘する3大項目が
- 屋根(または板金)が浮いています
- 屋根が割れています
- 釘が抜けています
です。(この後に「放っておくと雨漏りします!」がセットになっています。)
これらの言葉が出てきたら訪問販売と思っていいでしょう。
「よかったら見てあげます」と点検しようとしてくる
訪問販売の場合、とにかく今すぐ屋根に上がろうとすることが多いです。
なぜなら、彼らの目的は「契約」をとることですから、まずは、あなたが不安になるような証拠写真を撮っておきたいのです。
ここで撮ってくるのは、
- 割れた屋根材の拡大写真
- 浮いた板金や釘の拡大写真
- 板金の奥の木材の拡大写真
です。
屋根に上がってしまえば、あなたからは見えません。
そのため、他の家で撮った屋根材の拡大写真を見せられたり、健全だった屋根を壊されるというケースすら発生しています。
屋根材によっては、不用意に人が乗ってはいけない種類もあるため、簡単に屋根に上らせてはいけません。
どうしても、指摘によって不安が残ってしまったら、安心できる業者に映像で撮ってもらうようにしましょう。
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「足場代無料」を推してくる
もし、屋根に上ることを許し、見積もりや契約関連の話になると
というトークを多用します。
※近くの工事が終わるまでに「やる・やらない」を決めなければならないという条件から、訪問販売にとって即契約に持ち込みやすいトークです。
これは、「近所にある足場を移動するだけだから」という論理です。
でも、よく考えて下さい。
営業マンの口先だけで勝手に足場代を無料にされてしまったら、足場屋さんはタダ働きさせられてしまいませんか?
人が働けば当然お金がかかる。
近くだから足場代が無料になるなんて、そんな訳ないんです。
しつこい訪問販売の断り方3選
手慣れた営業であるほど、簡単には引き下がりません。うざいと思われても、断られても、そこからがスタートです。
では、食い下がってくるしつこい営業をどのように撃退すればいいのでしょうか?
それでは、しつこい営業を断る簡単な方法を3つご紹介します。
「結構です」の一点張り
1つ目は「結構です」の1点張りです。
相手はなんとか糸口をつかもうと質問したりしてきます。
このときのポイントは「会話を成立させないこと」です。
営業 :すいません、近くで工事をしてまして・・・
あなた:はい
営業 :足場から見えたんですが、屋根が浮いてますよ。
あなた:ありがとうございます、結構です。
営業 :いえ、そうじゃなくて・・・
あなた:はい。うちは結構です。
営業 :・・・
会話が成立しなければ、あきらめざるを得ません。
ただし、「悪質な訪問販売だ」と分かってからにしましょうね!
「うちは決まった業者がいる」
2つ目は、角が立つような言い方は嫌!という人におすすめな方法です。
「うちは決まった業者がいるので」です。
営業 :足場から見えたんですけど、屋根が浮いてますよ。
あなた:ありがとうございます。
営業 :よかったら見てあげましょうか?
あなた:いえ、うちは1つの業者にすべて任せているので大丈夫です。
これなら角も立たず、つけ入る隙もなさそうですね。
特に、
- うちは、親戚にすべて任せている
- うちは、知り合いの会社にすべて任せている
と、常に身内に任せているというスタンスを取るのがおすすめです!
「ありがとうございました」を添えて、シンプルに断る
3つ目は、直球です。
「うちは結構です。ありがとうございました。」とシンプルに断る方法です。
意外に思うかもしれませんが、「ありがとうございました」が挟まるだけで会話も自然に終了しやすくなります。
営業 :足場から見えたんですけど、屋根が浮いてますよ。
あなた:そうなんですね。
営業 :よかったら見てあげましょうか?
あなた:あ、うちは結構です。ありがとうございました。
営業 :このままだと雨漏りしますよ。
あなた:そうなんですね、教えていただいてありがとうございました。
営業 :よかったら今直しますけど・・・
あなた:いえ、うちは結構です。わざわざありがとうございました。
絶対やってはいけない!NG対応とは?
悪質な訪問販売に対して絶対にやってはいけないのは外に出ることです。
営業は、あなたを外に引っ張り出そうとインターホンからはたらきかけています。
これを、訪問販売の世界では「インターホン突破」と言います。
そのため、慌てて外に出てしまったら相手の思うツボです。その瞬間からしつこい営業が始まります。
すべてインターホン越しに会話し、外に出ることは絶対にやめましょう!
まとめ
今回は以上です!内容は参考になりましたか?
残念ながら、塗装を中心としたリフォーム業はまだまだトラブルが絶えない業界です。
塗装には専門学校も、学部も学科もありません。現場に出るまで、必要な知識を吸収する場がないんです。
でも、塗装には正しい専門知識が必要なんです。
だからこそ、外壁塗装で大切なのは
- 正しい知識を持った業者を選ぶ
- 正しい知識をあなたが身に付ける
の2つです。
だけど、どこで勉強すればいいかわからない・・・
という方に向けて、市役所などを中心に無料勉強会を開催しています。
少しでも不安がある方は、ぜひ一度参加して正しい知識をつけてください!